北京の料理屋、外国人差別の張り紙 「愛国心を表すため」

【大紀元日本3月2日】北京のある新しくオープンした料理屋は、「当店は日本人、フィリピン人、ベトナム人および犬を受け入れない」という文言の張り紙を出した。店主によると、愛国心をアピールするためだという。この写真はFacebookにアップされて高い関心を集め、様々のコメントが寄せられた。

料理屋は、北京市の有名観光スポット・後海恭王府の付近にあり、店名は「百年鹵煮」。辺りはレストランとバーの密集地で、大勢の観光客で賑わっている。

料理屋のオーナーはBBC中国語サイトの取材に対して、「この張り紙を考案したのは愛国心を表すためで、多くの客にも賛同されている」と意気揚々に語った。

一方、この紙を撮った中国人がその写真をFacebookにアップし、「ナショナリズムを帯びた人種差別主義」というタイトルをつけた。注目度が非常に高く、相次ぎ転載されている。

寄せられたコメントの中、この張り紙を支持する少数の意見もあるが、大半は批判する内容だった。 「共産党が、この種の民族主義あるいは外国を敵視する感情を後押ししている。なぜならば幹部の腐敗、不公平、深刻な環境汚染問題に対する民衆の関心を逸らして、このような醜悪なものに集中してほしいからだ」 「これはみな中国政府と執政党の過ちである。彼らは他国の真実を伏せて、歴史を歪曲してきた。だから一部の中国人はこのような無知な言論を発する」 「長い間洗脳されてきた結果だ」

当時、自分のスローガンがネットで転載されて批判されているのを聞かされたこのオーナーは、「人が何を言おうと気にしない」「外国人を相手にする商売はどうでもいい」と平然とした様子だったが、2月末、貼り紙は撤去された。

 (翻訳編集・叶子)
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