四川省豪雨で31人死亡、166人行方不明 「生存の可能性が低い」

【大紀元日本7月12日】中国四川省を襲った豪雨で、11日午後までに31人が死亡、166人が行方不明となった。そのうち、都江堰市では土砂崩れが発生したため、21人が死亡、108人が行方不明になるなど甚大な被害が出ている。中国民政部が同日、公式サイトで発表した。

7日から四川省は集中豪雨に見舞われ、洪水、土砂崩れ、土石流などが多発している。都江堰市では11日朝までの総雨量が1105ミリに達し、10日に150万立方メートルもの土砂が流れる土砂崩れが発生した。現地では行方不明者を探す救助活動が続いているが、現地の消防当局は「生存の可能性は低い」と、死者がさらに増えるとの見解を示した。

同省内で現在、209万人が被災し、5100棟の家屋が倒壊、22万3千人が避難している。発表によると、直接的な経済損失は71.9億元(約1160億円)に上っている。

また、2008年に起きた四川大震災の被災地である北川県では深さ7メートルの水が溜まり、全域水没した。

(翻訳編集・高遠)
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