チベットの光 (74) 毒入りチベット・バター

【大紀元日本11月15日】ツァアプはこれを聞くと怒りが爆発しそうになった。しかし、周囲の人たちの手前、彼は怒りを飲みこむしかなかった。彼は沈黙を守っていたが、動揺を隠すことはできず、はらわたは煮えくり返っていた。

 彼は思った。このミラレパは何の知識もなく、ちょっとした道理を口にしているだけで、至る所で人を騙し、供養を掠め取っている、仏法の恥だ。しかし、自分のような財産も名望もある、知識の豊富な者が、彼のせいで顔色を失っている。奴の面目をつぶすような、何かいい方法がないものか。

 ツァアプ博士は、ミラレパに対する嫉妬と恨みにとり付かれ、彼の頭の中は自分のことしか考えていなかった。一日中、自らの財産と名利ばかりを考え、ちょっとばかり損をすると、それを倍にして仕返しをし、人からは尊敬され、挫折した経験もあまりなかった。しかし、今では皆の心はミラレパ尊者のもとにあり、彼が尊者の顔をつぶそうと図っても、皆の前で罰の悪い思いをするだけだった。「ミラレパが一日でもいる限り、このツァアプ博士が顔を立てる日はやって来ないだろう」。博士はこう考え、尊者に毒を盛って報復する計画を立てた。

▶ 続きを読む
関連記事
ストレスや不安を和らげる足のツボ「大敦」。感情の安定や睡眠、生殖機能にも関わるとされるその働きと、自宅でできる簡単な刺激方法を紹介します。
水筒や室内に潜むカビは腸や呼吸に影響を与える可能性がある。エッセンシャルオイルによるケアと正しい清掃・除湿習慣を組み合わせることで、日常生活の中でカビ対策ができる。
発熱は体の防御反応であり、必ずしも抑えるべきものではない。解熱薬の使用に関する議論がある中で、中医学では体のバランスを整えながら自然に回復を促す方法が重視されている。
スマートフォンを持つ年齢は「何歳が正解か」ではなく「準備できているか」が重要とする研究が増えている。早期使用はうつや睡眠不足のリスクとも関連し、親の関わり方が大きな鍵となる。
ギネス認定の「世界一高価なお米」金芽米。1kg1万円超の価格にもかかわらず、実は利益は出ていないという。日本米の価値を世界に伝えるために生まれた、その驚きの背景とこだわりを追う