【神韻ブログ】日本の思い出トップ5 「信じられないぐらいたくさんの素敵」

【大紀元日本1月18日】毎年20カ国、100都市で公演を行う神韻世界ツアー。若手のアーティストたちは、過酷なスケジュールの合間に、様々な国で新鮮な体験をしています。そんな彼らに日本はどのように映るのでしょうか。今日ご紹介するのは2012年のツアー中に、若いダンサーが書き下ろしたもの。なお、7回目の日本公演は今月29日から東京と神戸で開催されます。

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最近はスケジュールが過密で、ブログを書く時間が全く取れないほどだった。でも今朝、わずかながらの自由時間があるので、これまでのアジア・ツアーについてご報告しようと思う(すでに台湾に入ってしまったが)。

まず日本から。信じられないぐらいたくさんの素敵なものがある国なので、思い出トップ5をまとめるのは一番簡単だ。

第5位:高価すぎるハネデューメロン

日本ではハネデューメロンが不老不死の霊薬とでも重宝されているかのようだ。メロンの季節になると、農家はそれぞれのつるで一番期待できる実だけを残し、他は捨ててしまう。栄養分をひとつのメロンに集中させることで、特別な果物ができると信じているから。この「超常的」なメロンは、高いものになると1つ400ドル(約4万円)もする。普通のスーパーでも、8,670円で立派なメロンが売られていて、驚いたものだ。日本の農家はなかなか独特な工夫をしている。四角いスイカに白いイチゴ? それはそれは、珍しい。

第4位:サービスエリア

日本のサービスエリアは最高! 焼き鳥、たこ焼き、抹茶味のアイスクリームの他に、地元の名物を売るたくさんの屋台。さらに、お土産用の携帯ストラップや文房具などは、困ってしまうくらい種類が多い。また雪の日に温かい飲み物が買える自動販売機は、まさに天からの恵みと言える。一年の半分はバスで移動する生活なので、充実したサービスエリアは本当に有難い。

第3位:ハチ公

『HACHI 約束の犬(ハチ公物語をリメイクしたアメリカ映画)』という映画はご覧になっただろうか。飼い主(リチャード・ギア)に対して感動的なまでに忠実だった秋田犬(ハチ公)についての、実話に基づいた美しい映画だ。この映画には涙が出るほど感動したので、日本で「ハチ公」を見かけるたびに嬉しくなった。

第2位:安芸の宮島

広島市の近くにある宮島は、「世界で」とまでは言えないとしても、日本で大好きな場所のひとつだ。大鳥居で有名だが、それは観光スポットのひとつに過ぎず、その他にも面白いことがたくさんある。

宮島は広いので、全ての史跡を訪ねようとすれば、恐らく数日はかかるだろう。私たちはいつも時間に追われていて、観光では走り回るのが普通だ。でも今回はもう3回目なので、仙人のようにゆっくり回ろうと心に決めた。宮島にすっかり心を奪われてしまった。

悪さをするシカ(右)。この無垢な目からは信じられない。

自由時間が1時間半だった。そこで、歩く時間を節約するため自転車をレンタルし、タイトスカートと重いウールのコートという服装で自転車にまたがった。

宮島のシカについて触れない訳にはいかない。 特別に人懐っこいシカが一匹いた。最初、そのシカは クンクンと女の子に鼻を寄せていたが、そのうちその子の持っていたレジ袋にかみついて穴を開け、中の食べ物を引っぱり出してしまった。無邪気な可愛い目に騙されてはいけない。意外と凶暴なのだ。

もし近くを通るのなら、ぜひ宮島に行って欲しい。焼きたてのカキや、宝箱をひっくり返したような露店の数々…。本当に素敵なところだから。

第1位:言葉の壁

私が日本で初めて言葉の壁を感じたのは、滞在2日目にホテルのフロントでお札を両替しようとしたときだ。

数年前、仲間のボブも同じようにお札を両替しようとフロントに向かった。そして一万円札を取りだし、フロント係にこれをくずす(break)ことができるか尋ねた。可哀想なフロント係は信じられないという風に目を丸くさせ、「ブレイク?」とお札を破る仕草をした。ボブもまたフロント係の反応に驚き、「違う、違う!」とフロント係を制止して、「ですから…くずしたいのです。小さいお金に」と言った。フロント係はまたびっくりし、「えっ、お金を小さく?!」とまだ破ることを考えていた。

このエピソードを聞いていた私は、最悪の事態を想定してフロントに向かった。30代前半とおぼしきフロント係の男性が、近づく私に笑顔を向けた。「お札をくずす(break)ことはできますか」と私が尋ねると、男性は明らかに困惑した様子で「ブレイク?」と聞き返した。そこで私は折りたたんだ一万円札を見せて、これをくずしてほしいと頼んだ。男性はちょっとの間、言葉を失ったようにお札を見つめていたが、突然何かがひらめいたように笑顔で頷いて、「ああ、ブレイク、ブレイク!」と私のお札を受け取った。

意外と簡単に事が運んだことにホッとした私は、笑顔で頷きながら男性にお札を手渡し、日本的なおもてなしに感動していた。男性は何やら引き出しをいじくって、お金を取り出してくれた。そのお金を受け取ろうとした時、私は突然ハッと手を引っ込めて言葉を失った。男性は、しわのついたお札を新品のお札に交換してくれたのだった。私は卒倒しそうな気分だった。なんとか持ち直した後、五千円札が1枚と、千円札が5枚欲しいと、3回説明した。男性はようやく理解してくれて、二人で笑い合った。

日本の人形。とにかくかわいい。

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中国伝統舞踊の復興を掲げる神韻芸術団を大紀元はサポートしています。

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