中国軍事力のアピールに近隣国が警戒 不明機捜索をめぐって

【大紀元日本3月31日】マレーシア不明機の国際捜索が依然行われている。衛星観測や画像解析技術から、最新鋭の軍艦まで、中国軍の実力は捜査活動で披露されている。だが、このような軍事力アピールが近隣諸国の懸念と警戒を深めていると一部の専門家はみている。米海外向け放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が伝えた。

同報道によると、オーストラリア西部海域での捜索活動に、中国はすでに軍艦16隻、ヘリ15機と大型輸送機2機を派遣した。中国メディアは軍事専門家の話を引用し、中国の派遣規模が「中規模の海戦に相当」としている。

米フォーブス誌のコラムニスト、中国問題専門家ゴードン•チャン氏は、中国の軍事力アピールは近隣国の懸念を強め、戒めにもなっていると指摘した。また「近隣国は、中国が不明機捜索に参加することを歓迎すると同時に、中国が南シナ海で他の国々を排除しようとする行動を思い起こしている」とも言及した。

米シンクタンク・ヘリテージ財団の中国国防と外交政策の研究者ディーン・チェン氏は、中国の努力は当然、154人の国民の命のためであるが、これを利用して実力を誇示し、アジアないし世界の中国軍事力に対する認識を変えようとする狙いもあると分析した。

チェン氏はまた、中国の衛星画像技術は、まだ欧米の80年代のレベルにとどまっていると指摘。中国国内メディアも、捜索活動から中国海軍力は米軍とギャップが存在することが認められたと報じた。

中国が今回の捜索を利用して軍事情報収集を行うことに、インドは警戒を示している。捜索活動がインド洋に広がったため、中国はアンダマン海に軍艦4隻を派遣すると打診したが、インド政府は丁重に拒否した。中国が捜索を口実に同国の重要な国防施設などの軍事情報を収集するのではとインド政府は警戒したという。

(翻訳編集・王君宜)

関連記事
中国共産党はコミュニティワーカーの体制を強化し、地域での党組織の運営、管理、サービス業務に特化させた。これによ […]
2024年5月2日夜9時前、広東省汕頭市の交差点で暴力事件が発生した。
2024年4月29日、暴雨のほか雹なども観測され湖南省長沙市では「昼であるのにまるで夜であるかように真っ暗になった」ことでネット上で話題になった。
2024年5月4日、暴雨に見舞われて道路が冠水した広東省中山市ではワニ養殖場から本物のワニが多数逃げ出していたことがわかった。
自然死はまあ大丈夫だが、それよりも悪いのは、中国の実験室で漏れ出たコロナで何百万人もの死者を出したことだ。さらに悪いことに、その費用はすべて自由世界の税金で賄われている。中国が新たな感染症災害を招くと確信。 アメリカは、中国製の次の「殺人鬼」の誕生に資金を提供したり、協力したりすべきではない。