軍事機密漏洩か 広東省の男を摘発 「仲間が50人ほど」

【大紀元日本5月8日】中国国内メディアは5日、広東省在住の男がスパイ容疑で逮捕され、有罪判決を受けたと報じた。男はインターネットを通じて海外にいる諜報機関の指示で23点の軍事機密情報を提供したとされ、懲役10年の判決を受けた。どの国が関わったのかについて言及していない。

報道によると、男は長期にわたりネット上で知り合った「飛兄」という人物に軍が内部向けに発行する雑誌を提供したり、重要な軍事基地を定期・定時に観察し、軍事基地の動きや軍事装備の写真などを渡したという。

さらに、インターネットを通じて、全国で仲間を50人ほどに増やしていたという。

中国政府は通常、スパイ関連の報道に慎重な姿勢を取っているが、今回の報道は異例な出来事である。

また、報道で諸外国を指す「海外」という言葉を使用せず、香港や台湾を意味する「境外」を使ったことから、香港や台湾の諜報機関が関与した可能性が高いと指摘した。

(翻訳編集・林茉莉/高遠)
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