江沢民派の重鎮周永康の元秘書3人、党籍剥奪と司法機関送致へ

【大紀元日本7月3日】中国共産党中央規律検査委員会は2日、党の最高意思決定機関「中央政治局常務委員会」の前常務委員で中央政法委の前トップ周永康の元秘書3人に公職解任や党籍剥奪の処分を下し、司法機関に送致すると発表した。

巨額収賄と女性問題の容疑で公職解任と党籍剥奪の処分(双開)を受けたのは、海南省前副省長・翼文林と、中央政法委弁公室の前副主任・余剛。公安部警衛局の前参謀・談紅は巨額収賄容疑で党籍を剥奪された。

翼は、1998年からの10年間、周が国家国土資源部の部長(大臣)、四川省のトップ、中央政治局委員兼公安部の部長(大臣)在任中に、その秘書を長期にわたって務めた人物である。2011年、周の抜擢により、翼は海南省海口市の副市長に就任、2013年1月、同省省長に昇進した。今年2月18日、翼への取り調べが発表され、3月27日、海南省副省長を解任された。

余は、2000年から翼と同時期に当時公安部のトップだった周の秘書を務めたほか、2007年、周が中央政法委のトップに昇進後、引き続き秘書として周に尽くした。一部報道によれば、昨年12月、余は周とともに身柄を拘束された。

談は、周が中央政治局常務委員時代の身辺警護を担当する秘書だとされている。

情報筋によると、周に厚く信頼され公安部警衛局の参謀だった談は、江沢民派による習近平主席顛覆の政変計画に参加。昨年夏から2回以上にわたり実行された習主席暗殺計画に関与し、昨年12月1日に逮捕された。

共産党政権では、要人の秘密をもっともよく知るのは秘書だとされている。3人への処分が発表される2日前、周の側近李東生、蒋潔敏、王永春に対する党籍剥奪と司法機関送致の処分が下されたばかり。

2012年末の第18回党大会で政権から退いた江沢民派の重鎮である周には、昨年末から身柄拘束説が後を絶たない。周が長年かけて構築した権力のネットワークである四川省、遼寧省、(公安・司法などを統轄する)政法委員会、石油・エネルギー業界の側近が昨年から相つぎ失脚した。中国問題専門家は「習近平政権は周永康グループの犯罪の証拠を全面的に把握したであろう」と分析した。

大紀元時報に寄せられた政府筋の情報によると、習主席は反人類の罪、政変の罪で周を裁く考えであるが、発表の時期はまだ未定である。

(翻訳編集・叶子)
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