研究報告 大脳と宇宙は酷似している

2012年11月、宇宙の成長過程と構造、大脳細胞の形成プロセスと構造が非常に似ているという論文が、英科学誌ネイチャーに発表された。

上の2枚の写真(ネット写真)が「ニューヨーク・タイムズ」に掲載された。左はネズミの脳細胞の排列状態で、右が宇宙の構造である。初期の宇宙の中で星団が相互に繋がっている状態は、大脳神経ニューロンが互いに繋がっている構造とほぼ同じように見える。

道家は人体を一つの小宇宙だと唱えているが、これはなかなか理解され難い。肉眼で見えるこの宇宙空間は人体と相似性がないようだ。しかし、宇宙と人体とは確かに相似する部分があることが次第に分かってきた。

この研究報告によると、人類にはまだ知られていない基本的な規則が、脳細胞間の電気信号の伝達から社会のネットワーク、宇宙の膨張を支配している。この研究報告の作成者の一人である米国カリフォルニア州サンディエゴ大学の物理学者カリウコフ(Dmitri Krioukov)氏は、「異なるネットワーク、例えばインターネットや大脳細胞の連絡および社交ネットワークなどは、その自然な生長動力が同じである」と指摘する。

研究が進むにつれて、道家の「人体は一つの小宇宙である」という理論や、佛家の「一粒の砂の中にも三千大千世界がある」という理論が、理解しやすくなるだろう。

(翻訳編集・学静)