兵庫の男性 中国の義姉救出を訴え、署名活動

【大紀元日本9月24日】JR大阪駅前で23日、兵庫県在住の日本人男性が支援者たちとともに、中国山東省の刑務所に不当拘禁されている義姉救出のために署名活動を行い、一日も早い釈放を求めて協力を呼びかけた。

義姉救出を訴えたのは、兵庫県在住の松井嘉隆さん。松井さんの義理の姉で中国山東省寿光市の張樹峰さんは、中国伝統の気功・法輪功(ファールンゴン)の愛好者で、その修煉を堅持しているというだけで、現在、同省の済南女子刑務所に不当に拘禁され、残酷な迫害によって、命の危険にさらされているという。

92年に中国で広く一般に伝え出された法輪功は、心の修養を重んじることによって身体の健康と道徳心の向上を目指す気功修煉法で、その顕著な効果ならびに中国政府の推奨もあって、わずか数年で中国全土ならびに世界各国に広まり、愛好者は1億人に達した。ところが、当時の国家主席・江沢民は、その数が、自らの管理下にあった中国共産党員7千万人をはるかに上回ったことから、あらぬ嫉妬心を抱き、99年7月、国のあらゆるメディア、機関を使って法輪功の撲滅をはかり、今なおその迫害が続いている。

なかでも、不法に身柄を拘束した法輪功愛好者から生きたまま肝臓や腎臓などの臓器を摘出して、それを移植手術のために高値で売買するという、いわゆる「臓器狩り」が国家ビジネスとして行われているという事実が、カナダの国際人権弁護士デービッド・マタス氏と元国会議員デービッド・キルガー氏の詳細な調査によって明らかにされ、社会に衝撃を与えたのは記憶に新しい。

「臓器狩り」の事実を知る松井さんは、「姉の身が本当に心配です。皆さんの温かい支援で、姉が一日も早く家に帰れることを願っています」と話し、一刻も早い救出を訴えていた。

この日の署名活動は、「中国で迫害を受けている法輪功学習者を救うグローバル救援の会・大阪支部」(本部アメリカ)が中心となって関西で2カ月前から行われている活動の一環で、現在は日本全国に広まっているという。同会大阪支部の代表によると、全国から集まった署名に要望書を添えて、日本政府の関係部署に提出する予定だという。

(記者・瀬戸)
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