香港政府対話ドタキャン デモ隊「最後まで抗議続く」

【大紀元日本10月11日】12日間続いてきた香港の長官選挙制度の民主化を求める学生や民主派団体による抗議デモ。10日に予定されていた香港政府代表と学生側の対話は、前日の夜の政府側の中止決定によって実現しなかった。

9日午後7時半ごろ、香港政府代表は突如記者会見を開き、学生側が当日これからの抗議計画を発表したことを挙げ、「対話は実質的な結果を得られない」として中止を発表した。この会見により、はじめて対話がドタキャンされたのを知ったという学生側は「政府は口実をもうけて対話を拒否しているだけ。国際社会の笑いものだ」と批判し、最後まで抗議デモを続けることを改めて示した。

これまでに対話に向けて双方は3回ほど打ち合わせを行ってきたとみられる。

学生側は「連日行われている暴力団関係者などによるデモ参加者への暴力行為、対話の場所も最後の最後まで決めない」などと政府の対応を批判し、「最初から対話をする誠意がない」と主張した。

学生団体のリーダーは今後も政府本部前の夏愨道などで抗議デモを続行すると強調し、抗議参加者が傘を多用してきたことから、夏愨道の現場を「雨傘広場」と名づけた。

中国政府による香港メディアへの強い影響力も今回の抗議デモ報道でより顕著になった。親中派の代表格とされている大公報や文匯報は「対話中止の責任は学生側にある」と政府擁護の報道を続けている。

また、今回の会見で政府代表はデモ隊の強制排除を明言せず、「警察は適切な時期に適切な行動をとる」と発言するにとどまった。

(翻訳編集・叶子)
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