エアアジア墜落機、急上昇で失速 インドネシア当局の見解

【大紀元日本1月21日】先月インドネシア沖のジャワ海で墜落したエアアジア8501便について、同国イグナシウス・ジョナン(Ignasius Jonan)運輸相は20日、首都ジャカルタで行われた議会の公聴会で、同機は急激な速度で上昇し、その後失速したと明かした。墜落原因の解明について、28日に正式な発表が行われる。英BBC放送などが報じた。

それによると、同機は海に墜落する直前、制限速度を大幅に超えた1分あたり6000フィートの速度で急上昇していたことがレーダーの記録からわかった。しかし、風圧に耐えられる限界として、旅客機の上昇速度は通常1分あたり1000~2000フィートとなっている。調査当局は現在、墜落原因について基本的にテロ攻撃の可能性を排除するという考えを示した。

墜落機の尾翼部分が10日、海底から引き上げられた。捜索当局は翌日、飛行記録を収めたブラックボックスを海底で発見した。事故現場から機体の残骸の一部のほか、これまでに53体の遺体が収容された。

乗員乗客162人を載せたエアアジアQZ8501便(エアバスA320−200)が昨年12月28日、スラバヤからシンガポールに向かっていた途中で消息を絶った。同30日、エアアジア機と見られる残骸がインドネシア沖で発見された。

(翻訳編集・王君宜)
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