サメに催眠をかける達人

【大紀元日本4月9日】水中ダイビングトレーナーのクリスティーナさん(女性)は、サメに催眠をかけることができる。彼女の手が触れると、凶暴なはずのサメが一瞬にして眠っている赤ん坊のようにおとなしくなるというのだ。米国サンディエゴの撮影家マシューさんは、クリスティーナさんがサメに催眠をかける過程をビデオカメラで撮影した。

不思議な催眠術

クリスティーナさんは現在、バハマ群島のとあるダイビング旅行社の水中ダイビングトレーナーとして働いている。イタリアに生まれ、アフリカのコンゴの雨林の中で育てられた彼女は、22歳の時にダイビングを学びにバハマ群島へ行き、そのまま現地で就職。ダイビングトレーナーとして16年のキャリアを積んだ。イタリア語、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語などの言語にも精通している。そして、彼女が持つ才能の中で最も特異なのは、凶暴なサメを催眠状態にする能力だ。

クリスティーナさんの催眠法は、サメの鼻や口の周囲の毛穴を手で触ること。これらの毛穴の中には電気受容器が隠れている。普通、サメはこの器官によって周囲の微細な電磁場の変化を感知し、獲物の位置を定めている。サメはこの電気受容器に触れられると麻酔を打たれたように動けなくなり、時に15分以上「睡眠状態」になるという。

良好な関係

一般的に、人間はサメに近づくことすら出来ない。しかし、不思議なことに、サメとクリスティーナさんの間には信頼関係があり、サメたちは喜んで彼女に触ってもらっているようだ。

この催眠方法を利用して、クリスティーナさんはダイビングを学ぶ人とともに、サメの身体に付いた寄生虫を除去したり、口にかかってしまった釣り針を取り除いたりしている。また、催眠下にあるサメの生体データを収集し、研究者の補助もしている。

サメと15年以上仲良く付き合っているクリスティーナさんは、万が一の時に備え、防護服の着用をしているという。

(翻訳編集・金谷)
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