中国人権派弁護士ら一斉拘束 米国務省など釈放求める

【大紀元日本7月14日】中国公安当局は最近、人権弁護士と事務所スタッフらの身柄を一斉に拘束している。米国の国務省や国際人権団体などはこれを非難し、早期釈放を求めた。

米国務省のカービー報道官は12日、中国公安当局に対して「市民の権利保護に努めたために、拘束された人々を解放するよう強く促す」と述べた。国際人権NGOのアムネスティ・インターナショナルも11日に声明を発表し、人権派弁護士と関係者の身柄拘束をやめるよう呼びかけた。

 中国国内の人権問題に関するニュースサイト「維権網」によると、14日午前8時までに、取り調べなど何らかの影響を受けた138人の弁護士らのうち、刑事拘束または自宅監視の処分は10人、強制連行または消息不明は16人、一時勾留で釈放されたのは112人だという。

 また「維権網」によると、今回拘束された北京の著名女性弁護士・王宇氏(北京鋒鋭弁護士事務所)は、迫害を受けている中国伝統気功・法輪功の学習者や、ウイグル民族など少数民族の人権問題の弁護を務めてきたという。王氏の夫と子供も行方不明になっている。

 一方、国営新華社通信や共産党機関紙・人民日報は王氏ら弁護士を「社会秩序を乱す重大犯罪集団」と強く批判し、政府への不満情緒を扇動し知名度を上げ、関係者が利益を得ていると報じた。

 

(翻訳編集・叶子)
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「政治花瓶(単なる飾り)」と呼ばれる中国の最高立法機関、全国人民代表大会(全人代)。その地方選挙に、北京の人権派弁護士の妻ら14人がこのほど、立候補を表明した。