ジカ熱の感染源とされるネッタイシマカ (MARVIN RECINOS/AFP/Getty Images)

ジカ熱 米で性交渉による感染者

中南米を中心に流行っているジカ熱は、熱帯に生息するネッタイシマカなどの蚊に刺されることで感染するとされてきたが、米当局の発表では、このほど同国内で性交渉により感染した患者が初めて見つかった。

テキサス州ダラスの保健局の2日の発表によると、この患者はベネズエラから帰国したパートナーと性交渉を持った後で発病しており、米疾病予防管理センターが感染を確認した。現時点では、現地で蚊の媒介による感染例は見つかっていないという。

ただし、WHO(世界保健機構)のアメリカ地域事務局は性交渉を感染経路の一つと決定づけるには更なる根拠が必要だとしている。

現在のところ、中南米を中心に30カ国以上でジカ熱の発症例が報告されており、WHOは1日、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(PHEIC)を宣言し、問題の蚊がウイルスの主な感染経路であるとした。

性交渉による感染が事実であるなら、ウイルスが爆発的に拡大する恐れがある。

(翻訳編集・桜井信一、叶子)

関連記事
戦争、死、破壊、大脱走はアフガニスタンにとっては日常茶飯事。カブールで起きた悲劇的な出来事の中で、ある女性記者の物語が際立っていた。バスナヤニマ・バスさんはインドのオンライン出版『Print』の記者としてカブールに派遣され、タリバンが政権を掌握する約一週間前にアフガニスタンの首都を逃亡した。エポックタイムズは独占インタビューで、バスさんはタリバンがカブール空港を占拠した数日後の逃亡を語った。
アメリカの宇宙関連の高官は、中国共産党が太平洋上空で密かに宇宙軍を強化しており、インド太平洋地域の安全保障を脅かしていると警告している
世界最大の仮想通貨取引所バイナンスの創業者で元最高経営責任者(CEO)の趙長鹏被告(47)に対し、米検察当局は23日、マネーロンダリング(資金洗浄)の罪で禁錮3年の実刑判決を求刑した。赵被告は昨年11月、反マネロン法違反の罪状を認めており、30日にワシントン州シアトルの連邦地裁で量刑が言い渡される。
全世界の若者から絶大な人気を博しているショートビデオ共有アプリTikTok。しかしアメリカでは最近、バイデン大統領がTikTokに関する新法に署名した。
中国共産党はWHOを代理人とし、米国に対する「ハサミ戦略」を始めるだろう。新たに進められているパンデミック条約がその引き金となる。