靴磨きのミソおじさんが座っていたイスと彼の遺影(ELVIS BARUKCIC/AFP/Getty Images)

伝説の靴磨き ミソおじさん 

ボスニア ・ ヘルツェゴビナの首都サラエボ(Sarajevo)、チトー通り(Tito)で伝説を作った人がいる。靴磨きで有名な「ミソおじさん」(Uncle Miso)だ。

ミソおじさんの本名はフセイン・ハサニ(Husein Hasani)。コソボで生まれ、第二次世界大戦後に両親とサラエボにやってきた。21歳で父親の後を継いで靴磨きを始め、60数年間続けた。

ミソおじさんは毎日きちんとした格好で仕事に出かけ、朝から晩まで、雨の日も風の日も休むことなく路上に座った。いつも楽天的なミソおじさんは徐々に人気を集め、彼の前にはいつもお客さんが並ぶようになった。靴磨きのためではなく、おしゃべりをしに来る人もいたという。町の風物詩となったミソおじさんは、観光案内にもたびたび載せられるほど有名になった。

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