小学校でバランスボールを導入 児童の健康促進に=ノルウェー

ノルウェーのある小学校が、試験的に一部の学童イスを大型のバランスボールに取り換えた。児童の運動量を増やし、健康が促進されることを期待しているという。今回の実験に参加した子供たちはバランスボールに座ることを非常に楽しんでおり、運動量にも顕著な増加が見られた。この学校は他のクラスの子どもたちにもバランスボールを用意する予定にしている。

ノルウェーの地元ネットメディア「The Local」によると、理学療法士Tore Jakobsen氏の推奨により、Rogaland郡のBjerkreim小学校が、2015年から2つのクラスで試験的に学童イスの代わりにバランスボールを導入した。子供たちはすぐに慣れ、背筋の筋肉が付いて健康状態も以前よりよくなり、学習面においてもマイナスの影響は見られなかったとしている。

この結果から、学校側は10歳から13歳までの児童が使用する全てのイスをバランスボールに取り換えることを決定している。またバランスボールは一般的な椅子より安価なため、支出が大幅に増加することはないとも説明している。

ノルウェーの首都オスロの映画製作会社がこの学校の様子を撮影し、このほど地元紙「Aftenposten」ネット版で公開した。

監督のTerese Aalborg氏は、教室で静かに座っていられない娘のために、このドキュメンタリーを撮影したと語っている。

同氏は、子供はみなバランスボールを気に入っていて、以前の学童イスには戻りたくないと思っていることを知り、このように語っている。「バランスボールは軟らかいが、学童イスは座り心地が悪く、簡単に移動することはできない。子供たちは自分の体が前より強くなったことを実感しており、違いをはっきりと感じている」

(翻訳編集・桜井信一/単馨)

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