6月15日に開演した上海ディズニーランド(VCG/Getty Images)
上海ディズニー

上海ディズニー開園、X線検査や警備犬 ものものしい雰囲気

6月16日、大雨の中、開園初日を迎えた上海ディズニーランド。2日前上海浦東国際空港で発生した爆発事件の影響で、開園に当たって上海ディズニーは警戒を強め、物々しい雰囲気に包まれた。

 爆発事件うけて 入場門には警備犬 X線検査

国内報道によると、浦東国際空港での爆発事件と米国で発生した銃乱射事件の影響を受けて、上海ディズニーは警戒レベルを引き上げ、入園者に対して、「荷物を必ず検査する。検査したらまた検査をする」との厳しい手荷物検査を行った。園への入口となる正門には、危険物探知の警備犬も待機していた。安全確保に当たる園内警備員の人数を増やしたという。

現地時間朝9時から、手荷物のX線検査、入園者に対する金属器探知機での検査を行い始めた。検査を受けた人だけが、チケットの購入や予約済のチケット受領を許される。雨の影響もあって、入園者が入園するまで1時間以上かかったという。

一部の国内メディアは、警戒強化で入園の手順が空港より厳しいと指摘した。

また、園内でも大型X線検査機器を置いてあるなど、必要に応じて随時荷物検査を行う。多くの警備員が巡回にあたった。

 初日にアトラクション故障

上海ディズニーランドは中国色を強調し、中国文化への「尊重」のため、他の国のディズニーランドにあるお化け屋敷(先祖の霊を敬う文化)とティーカップ(茶文化)をモチーフしたアトラクション、マッドティーパーティーは設置していない。ティーカップの代わりに、ディズニーキャラクター、クマのプーさんが持つはちみつをいれる壺をモチーフにしたアトラクション「ハニー・ポット・スピン」が設置された。

一方、香港紙「経済日報」によると、開園当日に最も人気なアトラクション「7人のこびとのマイントレイン」が開園の2時間後に故障し、一時運行停止となった。同アトラクションはメディア公開の15日にも故障したという。

また国内ニュースサイト「網易」によると、16日夕方アトラクション「カリブの海賊 – バトル・フォー・ザ・サンケントレジャー(Pirates of the Caribbean – Battle for the Sunken Treasure)」も機械的な故障がした。すでに下した座席の安全バーを上げられなくなったため、乗客が停止されたアトラクションから一時降りられなくなり、身動きができなくなった。数時間後に救助された。被害者はでていない。

上海ディズニーは年間1500万人の来園者を見込んでいる。上海市政府系の企業が同園の57%株式を持つ。園の建設前に、上海当局は用地確保と環境配慮で、その周辺100社以上の企業と数百棟の住宅を強制的に撤去や退去させた。

(翻訳編集・張哲)

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