2016年6月、浙江省金華市で開かれた電子取引エキスポに出店した、米Amazonのブース(STR/AFP/Getty Images)
メイドインチャイナ

「ニセモノで売上減」米アマゾン出店者、中国生産者に不満

 ネット通販大手のAmazonは、中国企業が直接、米国の消費者に販売できるようルールを緩和させている。その影響で、米国の出店店舗から、「ニセモノが出ている」ため、収益が下がっているとの苦情が出ている。伝えられるところによると、Amazon役員は、トップセラーに対応を厳しく迫られたという。

米CNBCによると、高級かばんブランド「マイケルコース」はのバッグがAmazonで売られていると苦情を出した。ほかにも、寝具販売会社「BedBand」は2015年度の売上が急落した要因は、中国製のコピー製品のためだと主張している。

多くの出店店舗は、Amazonが中国の生産者が直接、米国の小売り市場に入れるよう勧めたことで、ニセモノ流通問題が深刻化したと訴える。たとえば近年、Amazonは、中国からの小型製品の輸送料金を1ドル代の格安にした。

ニセモノを販売する悪徳業者に対して、Amazonは効果的な策を出していない。たとえ強制的に閉店させたとしても、業者は、次々と新たな名前で新規出店している。

報道によると、Amazonトップセラー300店が、Amazon役員との私的会合で、ニセモノの流通問題について対策を厳しく迫ったという。

CNBCの取材に対して、Amazonは、ニセモノの販売を認めていないとの回答を出した。「Amazonは市場で偽製品の販売を許可していないし、ニセモノはめったに流通しない。Amazonで注文するいかなる顧客も私たちの保証内容にあてはめられ、もしニセモノが届けば、私たちはその製品を返却するか、交換する」。

Amazonは昨年、初めて1000億ドルの収益を上げた。これは米国の電子商取引(EC)の40%に達する。

 中国でニセモノ流通は公然の秘密? 創業者も公言

中国生産者のニセモノ作りは、いまや公然の秘密となっている。中国のEC最大手アリババ集団創業者・馬雲(ジャック・マー)氏は最近、中国国内で作られた国際高級ブランド品の模倣品は「本物より良くて、値段も手ごろだ」と発言した。これについて、模造品の国際対策機関は「無責任だ」と、こぞって馬氏を非難した。

国内でも、アリババ集団の運営する個人間取引(CtoC)サイト「淘宝網(タオバオ)」で、「偽物がこんなにたくさん売られているのは、馬氏が後推してるからだ」「良い物なら、なぜ堂々と自分のブランドとして出さないのか」などと、馬氏の生産業に対する姿勢を批判する声があがった。

古代中国の思想家・孔子は「己所不欲,勿施於人(自分がよく思わないことは、他人にもしない)」と説いた。この道徳感が今日まで引き継がれれば、「Made in China」イコール「粗悪品」のレッテルが貼られることはなかったかもしれない。

(翻訳編集・佐渡 道世)

関連記事
【大紀元日本10月25日】青島市にある新築高層マンションの窓は「手描きされたニセモノ」で話題となっている。「手抜き工事」の疑いもあったが、市当局は「装飾のため」で問題ないとしながらも、開発業者に是正を
【大紀元日本1月27日】中国の国家工商行政管理総局(国家工商総局)が23日、昨年下半期のネット通販商品の調査結果を発表した。中国の電子商取引大手アリババグループ傘下のタオバオ(淘宝)の偽物率は約63%
米国株式市場に上場の中国電子商取引最大手アリババグループが5月5日に発表した決算報告によると、1~3月期の売上高は前年同期比39%増の241億8000万元(約3990億円)。市場関係者の事前予想は232億2000万元だった。しかし、1株あたりの利益は0. 47ドルで、市場予想の0.55ドルを下回った。
 江西省の検察当局は、同省南昌鉄道局の公文書を偽造して建設計画の入札をでっちあげ、複数の企業からあわせて入札保証金1.3億元(約24億円)をだましとったとして、南昌鉄道局の従業員の女1人を詐欺容疑で起訴した。
 中国の大学受験情報サイトによると、中国の学校運営の実態のない「ニセ大学」は2013年以降の調査で400校にのぼることがわかった。ニセ大学は、大学機関をうたったウソのホームページを通じて、若者から金をだましとったり、大学卒業の証書を偽造・販売したりしている。中国国内新聞「法制晩報」が5月19日に伝えた。
中国電子商取引(EC)最大手アリババ集団創業者の馬雲氏は6月14日、中国杭州市で開催された「2016アリババ集団投資家フォーラム」において、中国国内で作られた国際高級ブランド品の模倣品は「本物より良質で、値段も手ごろだ」と発言。この発言をめぐって、国内外で波紋が広がっている。
中国電子商(EC)取引最大手アリババ集団の馬雲会長は、「本物より偽物の品質が良い」と今月14日に爆弾発言をしたばかり、にも関わらずふたたび驚きの発言をし、中国国内で話題になっている。 国内複数のメディアによると、6月17日にロシア・サンクトペテルブルク国際経済フォーラムに出席し、講演を行った馬氏は講演参加者から「今までで最大の過ちは何か」との質問にたいして、「これまでで自分がした最大の間違いはアリババを創立したことだ」と答えた。