2013年7月22日、ワシントンDC州アメリカ植物園で開花したショクダイオオコンニャクに集まる観光客。花は24時間から48時間しか持続せず、その後すぐに崩壊する(PAUL J. RICHARDS/AFP/Getty Images)
珍現象

お化けのような巨大な花が満開 不吉な予感?

インドネシアの珍しい巨大な花「ショクダイオオコンニャク」がアメリカでぞくぞくと咲いていると話題になっています。強烈な腐臭を放つことから、「死体花」(Corpse Flower)とも呼ばれるこの花が咲くのは6年~7年に一度で、たったの二日間だけ。最近では、アメリカのインディアナ州やフロリダ州、ワシントンDC州など各地で開花しています。

ウィスコンシン大学マディソン校の報告によると、1990年代の中ごろから死体花の開花が増え、ドイツやイギリスなどで同時に開花する現象が見られました。また、2007年にはアメリカで3か月間に9株が開花し、話題になりました。この花が放つ強烈な悪臭は、受粉を助ける甲虫を集める作用があり、その臭いはリンバーガー・チーズ(悪臭で有名なチーズ)、腐った肉、また吐瀉物(嘔吐および下痢によって体外に排出された物)のようだとも言われています。

不吉な名前のため、この花の開花に不安を抱く人もいるようです。世界の珍名所を紹介する米国のウェブサイト、アトラス・ オブスキュラ(米国)のジェシー・ガイ・ライアン氏(Jessie Guy-Ryan)は、「世界の死体花が大がかりに、人間に臭い試練を与えようとしていると考えるのは、決してありえない話だとも言えないでしょう?」とコメントしています。

2013年7月22日、花をつくような悪臭が特徴のショクダイオオコンニャク。

ワシントンDC州アメリカ植物園で(Karen Bleier/AFP/Getty Images)

 

(翻訳編集・郭丹丹)

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