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トランプ政権移行チーム 貿易政策計画を制定 NAFTA改革に着手か
米国トランプ次期政権移行チームは、大統領選挙中にドナルド・トランプ氏が揚げた米国第一の公約の下、貿易政策の重点と目標を示す「貿易政策計画」を制定した。来年1月20日同政権が発足直後に、トランプ氏は「北米自由貿易協定」(NAFTA)などの貿易政策改革に着手する。米メディア「CNN」(15日付)が伝えた。
CNNによるとこの「貿易政策計画」では主に5つの基本原則がある。1つ目はNAFTAの再交渉、または撤退。2つ目は「環太平洋経済連携協定」(TPP)の中止。3つ目は、不公平な輸入を停止。4つ目は不公平な貿易行動を終結させる。5つ目は両国・地域間の貿易協定を交渉する。貿易政策の最終的目標は「米国での雇用機会を拡大させる」ことだとしている。
政権発足後直ちに、トランプ大統領は、商務省や国際貿易委員会に対してNAFTAによる米国経済への影響を再評価することを指示、またメキシコとカナダ政府に対して為替操作、原産地表示などを含むNAFTA修正を提案、と一連の作業が行われるという。
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