江蘇省の港で、貨物輸送されるのを待つスチールパイプ。中国税関総署によると、輸出入総額は前年比で6.8%減少し、2年連続のマイナスとなった。17年も不振の見通し。(STR/AFP/Getty Images)
2年連続のマイナス

中国2016年輸出額7.7%減、2017年も不振続くと予測

中国税関総署が1月13日に発表した中国2016年貿易統計によると、ドルベースの輸出入総額は前年比で6.8%減少した。2年連続のマイナスとなった。米トランプ次期大統領の対中貿易政策や国内経済減速などで、17年の貿易見通しが引き続き不振の可能性が高いとみられる。

税関総署によると、16年の輸出額は前年比で7.7%減の2兆974億ドル(約241兆円)で、下げ幅は09年世界金融危機以降の最大幅となった。また輸入は同5.5%減の1兆5874億ドル(約183兆円)だった。

国務院新聞弁公室が13日に行った記者会見において、同署の黄頌平報道官は「世界金融危機後の世界経済回復力が依然と弱く、外需の低迷が16年貿易不振の主因だ」と示した。

▶ 続きを読む
関連記事
黒タク急増で10時間走っても赤字? 中国・東北でタクシーが一斉スト。追い詰められた運転手たちの町で何が起きているのか
冬に入って以降、中国の多くの地域で呼吸器系疾患が流行のピークを迎えつつあり、少なくとも17の省でインフルエンザが流行している。北京では他地域に先駆けて流行がピークに達し、インフルエンザの陽性率は45%近くに上っている
日本維新の会の石平参院議員は4日、自民党の麻生太郎副総裁が「(高市首相は)中国からいろいろ言われているが、言われるぐらいでちょうどいい」と発言したことについて、「むしろ、中国から文句の一つも言われない日本の指導者の方が要注意であろう」と同意した
湖南省の湘雅二病院で新生児が2度の開胸手術後に死亡した。遺族は医療ミスを疑い、病院側は死亡原因も監視映像も示していないという。ECMOや呼吸器の取り外しも同意なしとされ、危篤時も父親は面会できなかった
中国SNS「ウェイボー(微博)」で異例の凍結ラッシュ。「于朦朧事件」に触れた人は次々と凍結され、利用者の怒りが高まっている。