アヒルの肝臓を使った中華料理。(藩在殊/大紀元)

医者に聞く「ホルモン料理は健康にいいですか」

大人の楽しみの一つ、ホルモン料理。網の上で焼いたり、炒め物にしたり、様々な食べ方があるのですが、気になるのは健康への影響。今回はニューヨークで活躍する蒋医師にホルモン料理について伺ってみました。

問:蒋先生、こんにちは。ホルモン料理は健康にいいのでしょうか?生活習慣病を患っている場合は控えるべきですか?

蒋ウイリアム医師

コレステロール値が高めの方はホルモン料理を控えた方がいいと思います。動物の内臓には脂肪分が多く含まれているためです。そのほか、痛風を発症しやすい方も控えるべきでしょう。

「体の化学工場」とも呼ばれる肝臓や腸には毒素が溜まりやすいため多用は禁物です。さらに、寄生虫がある場合もありますので、ホルモン料理はしっかり火を通さなければなりません。一方、内臓は鉄分の含有量が豊富なので、貧血の方は食べると症状の改善につながる場合があります。ホルモン料理を食べるかどうか、判断する基準は2つあります。

・ご自身の健康状態を考慮したうえで食べましょう。ホルモン料理は全ての人にとっていいものとは限りません。

・寄生虫等による疾病を防ぐため、中まで火を通してから食べましょう。

中華料理では、「医食同源」を重んじています。蒋医師の話では、内臓、特に肝臓(レバー)は貧血に有効とのこと。日本のレバニラ炒めは、レバー特有のクセを香りの強いニラで中和させた、定番のホルモン料理です。

貧血に効果のある他の食材としてはナツメやクコの実(杏仁豆腐によく乗っている赤い実)があります。どちらも植物由来の食品ですのでカロリーを気にする必要はありませんが、食べ過ぎるとのぼせ等の原因になるといわれています。適度な量をとりましょう。

(翻訳・文亮)

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