「THAAD経済報復」は中国にも打撃を与える=北京大学教授
中国の著名な学者・賈慶國氏は在韓米軍が進めるTHAADミサイルの配置と関連した自国の対韓国経済報復に懸念を表す見解を示し、話題になっている。
15日、韓国成均館大学・中国研究所(イ・フイオク所長)のホームページによると、賈慶國氏・北京大学国際関係学院院長は14日、閉幕した中共政治協商会議(政協)にて、「経済的な報復措置は、相手国の経済被害だけでなく、中国経済にも大きな被害を招く」と明かした。
最近、韓国でのTHAADミサイル配置によって中韓関係が緊張を増している。中国国内では市民からも韓国の経済制裁と交流抑制の声が高まっており、複数の官製メディアはこれを報じている。
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