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「割に合わない」中国ミャンマー間の石油パイプライン 稼働の裏で(1)

世界中が注目した米中首脳の初会談の最中、ミャンマーのティン・チョー大統領もまた、習主席との初会談のために4月6日、北京に向かっていた。習主席の都合上、両者が会談したのは10日午後。その日の夜、合意に基づき中国とミャンマーを結ぶ石油パイプラインを正式に稼働させた。ティン・チョー大統領にとっては大きな外交成果を挙げた訪中となった。

この石油パイプラインは、雲南省昆明とミャンマー西部チャオピューを結ぶ全長約770キロメートルというもので、これが稼働すれば、中国は中東などから輸入する原油を、マラッカ海峡を経由せずに中国に運び入れることができるようになる。

中国国営メディアはこれを「中国の石油輸入戦略における四大ルートの1つ」と報じているが、ルート上に5000メートル級の山脈やメコン川、原生林などがあったうえ、ミャンマー側に年間1000万ドル(約10億8600万円)以上を支払わなければならないため、2009年に建設に着手したころは、専門家やエネルギー業界からコスト面などを懸念する声も挙がっていた。また、このルートからは石油を年間2200万トンしか供給できないことから、中国のエネルギー需要を満たすには焼け石に水との見方もあった。

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