観光庁によると、2017年1月~3月期の日本人の国内消費はほぼ平年並み。ネモフィラが咲く5月のひたち海浜公園(KAZUHIRO NOGI/AFP/Getty Images)
旅行観光調査

日本人の国内消費ほぼ平年並み 2017年1月~3月期 観光庁

官公庁が5月19日に発表した、2017年1月~3月期の旅行と観光の消費に関する調査によると、日本人国内旅行消費額は4兆4,154億円で、前年同期比0.1%増となり、ほぼ前年並みだった。

日本人の国内旅行消費額のうち、宿泊旅行消費額は3兆3,396億円で前年同期比1.6%減、日帰り旅行消費額は1兆758億円で前年同期比5.7%増となった。

日本人国内延べ旅行者数は1億3,866万人(前年同期比3.2%減)となり、うち宿泊旅行が7,069万人(前年同期比4.0%減)、日帰り旅行が6,797万人(前年同期比2.4%減)となった。

日本人国内旅行の一人1回当たり旅行単価は31,844円で、前年同期比3.4%増。宿泊の有無で見ると、宿泊旅行が47,245円で前年同期比2.5%増、日帰り旅行が15,828円で前年同期比8.3%増となった。

訪日外国人旅行の消費は?

なお、4月に発表された同期の訪日外国人旅行消費額は9,679億で、前年同期に比べ4.0%増加した。

訪日外国人1人当たり旅行支出は14万8,066円。前年同期に比べ8.5%減少した。国籍・地域別にみると、スペイン(24万9千円)、オーストラリア(24万1千円)、中国(22万5千円) の順で高い。

観光庁によると、韓国、タイ、米国などで訪日外国人旅行消費額が前年同期に比べ増加し、全体を押し上げた。同期の訪日外国人旅行者数は654万人で、前年同期に比べ13.6%増加した。

国籍・地域別に訪日外国人旅行消費額(観光庁)

国籍・地域別に訪日外国人旅行消費額をみると、中国が3,718億円(構成比38.4%)と最も大きい。次いで、台湾1,334億円(同13.8%)、韓国1,180億円(同12.2%)、香港801億円(同8.3%)、 米国463億円(同4.8%)の順となっており、これら上位5カ国・地域で全体の77.4%を占める。

日本政府観光局(JNTO)によると、2017年の訪日客数は5月中旬にも1千万人を達する見込み。

(編集・甲斐 天海) 

関連記事
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
メディアのスクープ話が世の中を動かす。特に最近は「文春砲」など週刊誌メディアの元気が良い。同時に報道のありかたが問われている。国が国民の幸福を奪うことがあったら、ある程度、国家権力の作ったルールを逸脱する「反社会性」を持ち、戦わなければいけない時がある。記者は反社会的な面を持つ職業で、メディアは反社会性を持つ企業なのである。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]
上川陽子外務大臣は、パナマ在留邦人及び進出日系企業関係者と昼食会を実施した。日・パナマ間の経済分野における協力の可能性や課題、教育などについて、意見交換を行った。
2月23日午後、上川陽子外務大臣はパナマ運河視察を行った。日本が主要利用国であるパナマ運河の安全かつ安定的な利用環境確保に向けた連携を維持すると表明