社会問題

中国上海繁華街で市民らが抗議活動、住宅政策に不満

中国最大都市の上海では6月10日夜、約千人の市民が繁華街の南京路で集まり、市当局の不動産政策に対して約2時間以上の抗議活動を行った。当局が数百名の警察を動員し鎮圧した。30人以上の市民が当局に逮捕された。

上海市当局は5月17日に、不動産価格抑制措置の一環として、市内の商業および住宅両用のマンション(日本でいうマンスリーマンションような物件)に対して新たな規制を発表した。新規制では、マンション内のトイレやキッチンなどを撤去し住宅としての機能をなくすほか、以上の改築を行っていない物件に対して今後の売買を禁止し、物件保有者の土地使用権も認めない方針も決めた。

インターネット上で仲介業者と購入契約して間もない市民らは突然の政策改定で、物件に住めなくなったことに不満を噴出した。

抗議活動に参加した市民の劉さんは大紀元に対して、市民らは10日夜19時頃、市内随一の繁華街である南京路の「歩行者天国」に集まったが、その後数多くの警察らや数十台のパトカーなどが現れたという。

劉さんによると、現場に現れた警察らは抗議活動参加者を囲み、1人の市民に対して4、5人の警察が捕まえようとしていた。劉さんが目撃しただけで、30人以上の市民が警察に逮捕され、警察らが用意した大型バスに押し込まれた。当局の鎮圧で、抗議活動は夜21時半にに終了させられたという。

(記者・顧暁華、翻訳編集・張哲)

関連記事
1日未明、中国広東省梅州市にある「梅龍高速道路」で路面の一部が崩落する事故があった。事故による死傷者数は増える一方で、皮肉なことに事故が起きた道路は「先月末に安全検査をクリアしたばかりだった」という。
中国共産党(中共)がロシアに供給する半導体などのハイテク製品のサプライチェーンにおいて、香港が重要なリンクになっていることを示す証拠は大量にある。2022年2月24日、ロシアがウクライナへの本格的な軍事侵攻を開始して以来、香港で「ロシア」を社名に含む新規登録企業が急増した。
経済衰退が続くなか、中国のカバン業界に寒風が吹き荒れ、カバンの加工工場の閉鎖が相次いでいる。
このほど、搭乗者3人全員死亡した先月起きたファーウェイのEV車の欠陥疑惑を提起した遺族が「口封じ」され、同事故に疑問を呈した中国メディア「21世紀経済報道」による記事までもが封殺に遭っていることがわかった。
    中国の各地でこのごろ、異常気象が相次いでいる。 南部の広東省や広西省ではこぶしより […]