呉芬湘コラム
親友が明かす ドナルド・トランプ「解説書」 その2
トランプ大統領を多面的にとらえてみると、建築業者としては、コストをカットし工期を短縮できるならば、建築現場の作業者だろうがエンジニアだろうが、あらゆる人の意見に耳を傾けるという、柔軟で気さくな一面も持っている。
経営者として見ると、トランプ氏と、ウォールストリートの金融マンやワシントンの政治家との間に大きな違いがあることが分かる。トランプ氏は、ビルを一棟建設して販売するという「現物取引」を習慣にしているが、後者は分厚い書類にたくさんの公式や理論を並べてプロジェクト完成後これだけの利益が得られるという「紙上の空論」に満足する。
政治家としては、外交や内政のかじ取りをするうえで、トランプ大統領は知識を単なる問題解決のための道具としか考えていない。知識をひけらかし、虚栄心を満たそうとは思っていないことが見て取れる。
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