トランプ政権、北朝鮮に協力する中国の銀行などを制裁

2017/06/30
更新: 2017/06/30

米財務省は29日、北朝鮮の核兵器・ミサイル開発やマネーロンダリングなどに関与したとして、中国企業2社と中国人2人に制裁を科すると発表した。

同省は、中国の丹東銀行は、北朝鮮の核兵器・弾道ミサイル開発の資金の調達、北朝鮮による国際金融システムへの不正なアクセスにかかわったと断定し、米金融機関との直接取引、外国金融機関を経由した間接取引をすべて禁じることにした。同銀行は北朝鮮との国境都市・丹東市にある地方銀行。

北朝鮮との金融取引に加担したとして中国人2人と、北朝鮮に石炭などを輸送したとして海運会社の大連全球宇聯合船務も制裁対象に指定された。

ムニューシン米財務長官は記者会見で、「一連の制裁措置は中国に向けたものではない」とし、北朝鮮問題を解決するため中国政府のさらなる協力を期待した。

米中閣僚級の外交・安保対話は21日、ワシントンで開かれたばかり。トランプ大統領はこのほど、ツイッターで北朝鮮問題で中国の努力は成果をあげていないとけん制した。

トランプ政権で初めて実施される今回の対中制裁について、 専門家は中国政府に対北朝鮮の圧力強化を促すもの、とみている。

(翻訳編集・叶清)

 

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