シリア内線

米国務省が非難、ホワイト・ヘルメット隊員7人死亡

米国国務省は、シリア反政府勢力側の有志の民間防衛隊 「ホワイト・ヘルメット」隊員7人が武装勢力の襲撃で死亡したことについて、強く非難する声明を発表した。

現地時間13日、米国国務省ヘザー・ナウアート報道官は声明で、「悲しみとショックを禁じえない」とし「恐ろしい殺人行為」をアサド政権を非難した。

英国拠点のシリア内戦監視団体「シリア人権観測所」は12日、ホワイト・ヘルメットの隊員7人が武装勢力の攻撃を受けて死亡したと伝えた。今回の殺害を主張する勢力はまだない。

白のヘルメットをかぶり、シリア内戦現場を歩き回ることで知られるボランティアの救護隊は「ホワイト・ヘルメット」と呼ばれ、2016年のノーベル平和賞の有力候補となった。

ホワイト・ヘルメットは現在3300人の隊員を抱える。これらの襲撃現場で6万2000人を救助し、140人以上の隊員が救援活動で犠牲になった。

AFP通信によると、英国、オランダ、ドイツ、日本、米国などが資金援助しており、こうした政府からの寄付金は2016年には5000万ドル(約56億円)に上る。また、個人の寄付は1000万ドル(約11億円)だという。

いっぽう、シリアのアサド政権とロシア政府は、これらのイスラム急進主義勢力と連携した組織だと主張している。

(翻訳編集・佐渡道世)

関連記事
中国共産党により、約十年前から迫害されている中国本土在住の人権弁護士・高智晟氏は、米大統領選前に「絶対にヒラリーに投票しない」との文章を大紀元に寄せていた。同氏の主張で、秘密警察から聞いたところによると、ヒラリー氏は中国人権問題に言及しないようにとの中国側の要求を受け入れて、高額な賄賂を受け取っていたという。下記はその文章の抄訳。
中国国内の法輪功学習者ら「良心の囚人」の臓器が強制摘出されているとの問題を追求し続けているジャーナリストのイーサン・ガットマン氏はこのたび、2017年ノーベル平和賞にノミネートされた。
神奈川県逗子市で6月、来日した、中国の臓器濫用問題の調査の第一人者でノーベル平和賞候補者の人権弁護士デービッド・マタス氏が市内で同問題について解説した。マタス氏は、第二次世界大戦時にナチス・ドイツの迫害から逃れてきた難民を救うために尽力した外交官・杉原千畝氏を挙げて、「世界から称えられる最良の例」と称えた。同じく大量虐殺が疑われる中国「臓器狩り」について、日本が法整備や問題認知を高めるなど、問題に真摯に取り組むようにと語った。