緊迫の朝鮮半島
韓国THAAD追加配備、北朝鮮へ更なる圧力強化
韓国国防部は7日、高高度防衛ミサイル(THAAD)の発射台4基と関連機器を、在韓米軍基地に搬入完了したと発表した。これにより一つの砲台機器が完備され、実質的にTHAADの韓国配置が完了し、在韓米軍による作戦運用が可能となる。追加配備に中国外務省と国営メディアは強く反発、中韓関係の悪化と韓国に向けたより強力な経済報復措置が予想される。
7日午前、THAAD機器を載せた米軍車両10台が基地に進入する途中、反対デモ参加者らと警察が衝突、警察や住民など約20人の負傷者が出た。文在寅・韓国大統領は8日夜、メッセージを発表し、「(THAAD完備は)いまの状況で、政府が取りえる最善の措置」とし、国民に理解を求めた。また、議論されてきたTHAADの環境による影響については「公開的かつ科学的な追加検証を要求する場合にはいつでも応じる」と述べた。
中国の主要メディアらはTHAAD配置に関するニュースを一日中トップに取り上げ、韓国政府を「口撃」した。中国中央テレビ(CCTV)は、搬入過程を生中継、配置が正式に完了したことを伝え、住民と警察の衝突状況を強調して報じた。
関連記事
[ワシントン 10日 ロイター] – バイデン米大統領は11日、インドのモディ首相とバーチャル形式 […]
[パリ 8日 ロイター] – 国連食糧農業機関(FAO)が8日発表した3月の食料価格指数は159. […]
バイデン米政権でインド太平洋地域政策を統括するキャンベル調整官は5日、ロシアによるウクライナ侵攻が続いても米国 […]
[マニラ 28日 ロイター] – フィリピン軍と米軍は28日、2015年以降で最大規模となる合同軍 […]
2019年に中国当局の宗教弾圧から逃れるため、韓国の済州島(チェジュ島)に渡った中国のキリスト教信者60人が、中国に強制送還されるという問題に直面している。