中朝国境に検問所・放射線検出器を増設 専門家「中国は最悪の事態に備えている」
北朝鮮と韓国による南北会談が今月9日行われた。昨年から続いた朝鮮半島の緊張感が緩和されると期待されている一方で、中国当局が朝鮮半島の有事を想定し、「最悪の事態」に備えるために中朝国境で軍事的な配備を強めている。専門家は、中国共産党内部と北朝鮮金正恩政権内部ではそれぞれ、中朝関係について意見一致していないことが、現在北朝鮮の核問題をめぐり事態の複雑化と不確実性を招いたと指摘した。
AFP通信(19日付)によると、中国当局は中朝国境地域周辺で、駐在軍力を増大したほかに、監視カメラや放射線検出器を新たに設置した。また、両国の国境線となる鴨緑江の道路上に、中国当局は昨年10月、検問所を数カ所新設した。
同報道は、核実験を繰り返して行った北朝鮮に対して、中国当局が国連安全保障理事会の一部の対北朝鮮経済制裁に賛同したことから、中朝関係がすでに悪化しているとの見方を示した。
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