(AFP/GettyImages)

米商務省の鉄鋼輸入国制裁、中国に巻き込まれた韓国=経済専門家

米国・商務省の鉄鋼輸出国に対する第2制裁案は、中国と、米国の同盟国では唯一、韓国を明示した。韓国の経済専門家は、中国が主眼となる米国の通商圧力強化だが、韓国は「中国産の鉄鋼のバイパス輸出国」と見なされ、巻き込まれたとの見方を示した。

米商務省が17日に発表した通商拡大法(注1)第232条に関する調査レポートには、鉄鋼輸出に関して「ブラジル、中国、コスタリカ、エジプト、インド、マレーシア、韓国、ロシア、南アフリカ、タイ、トルコ、ベトナムなどの12カ国に53%の関税を課する」と明示している。

これに対して、文大統領は19日、世界貿易機関(WTO)に提訴し、米韓自由貿易協定(FTA)違反にあたるとみて対抗する姿勢を示した。朝鮮日報によると、韓国の大統領府関係者は「WTO提訴で韓国が勝訴しても米国が判定結果を履行しなければ、米国側に報復関税を課す」ことも視野に入れているという。

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