2013年7月、地震で陥没した甘粛省定西市の道路、参考写真(STR/AFP/Getty Images)

貧困救済資金で建設された道路が崩落 総工費280億円=中国甘粛省

中国中央政府の貧困救済基金が約16億元(約280億円)をかけて建設した、中国中部の貧困地域の道路が、ずさんな工事であったことが最近、明らかになった。

中国では、いまだ広範囲に貧困地域が残っている。世界銀行のデータによると、中国の人口の36%、約4億9300万人は1日の生活費5.5ドル(500~600円)程度で暮らしている。中国統計局は、1日当たり10元(160~170円)未満で暮らす人々が4300万人以上いるという。

習近平・中国国家主席は「小康社会(ややゆとりある社会)」をスローガンとし、2020年までに貧困を完全に撲滅することを政策目標の一つに掲げた。そのため中央政府は、貧困にあえぐ地域の行政を支援するため、貧困救済基金を捻出している。

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