2017年11月、イタリアのセビリア市で開催された人体標本展「ボディ・ワールド」の展示作品(CRISTINA QUICLER/AFP/Getty Images)
人体の不思議

物議を醸す人体標本展、ふたたび NZで今月開催

人体に通う血流や体液を合成樹脂に変え、人体を保存する技術を使用した人体標本の企画展示「ボディ・ワールド・ヴィータル」が4月23日~7月13日、ニュージーランドの最大都市オークランドで開かれる。

サッカーで遊ぶ姿、携帯電話で通話する姿など、展示用にさまざまなポーズを取る人体。公式ページによると、標本は150体。この特殊な保存法「プラスティネーション」は20年あまり前、ドイツ人解剖医グンター・フォン・ハーゲンス博士により考案された。

日本でも90年代に人体標本200体を展示する「人体の不思議展」が各都市で巡回。これまで、人体標本はホルマリンやアルコール漬けでしかなかった。プラスティネーション技術ならば、内蔵も腐敗せず半永久的に保存できる。全身をめぐる皮膜の下の血管の細部まで見えるし、触ることもできる。

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