「シナ人」とマナー違反を批判した女性にバッシング 「反中の精日」
中国のインターネットで、ハンドルネーム「潔潔良」というユーザーに対する批判が加熱している。「潔潔良」はこのほど、上海市で行われた映画のイベントで、参加者が大量のごみをポイ捨てしたことについて、SNS微博で「悪臭你支」(悪臭するシナ人)と批判した。「支」は日本で使われる中国の蔑称、「支那」の隠語とされている。このため、ネット上で「潔潔良」に対するバッシングが起こった。
上海ディズニーリゾートで19日、米マーベル・スタジオ製作の「アベンジャーズ」シリーズ最新作の上映記念イベントが開催された。イベントにロバート・ダウニー・Jrなど主演俳優や製作陣のほか、中国の有名芸能人も登場したため、マーベルファンを含む多くの参加者が集まった。
しかし、イベント終了後、会場にはお弁当の容器やチラシなどのごみが大量に散乱していた。中国メディアは、参加者のマナー意識が低いと相次いで報道した。
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海岸清掃など環境活動を行うNGO団体「Open Earth」代表・鈴木博将さんら30人以上の有志者が、11月末に香港に自費で滞在し、清掃活動を行ったことが、香港メディアに取り上げられて注目を集めた。香港内では称賛の声があがり、環境保護の意識を啓発しているようだ。
香港にある日本人幼稚園の園児らが同市のビーチで遊んだ後、ごみを一つ残さずに持ち帰ったことに、香港市民は「神級自律(神的な自律精神)だ」と熱烈に称賛した。
中国外交部の王毅・部長(64)は8日、全国人民代表大会(全人代)関連記者会見で、日本に好感を持つ国民、いわゆる「精日分子」について、「中国人の堕落者だ」と発言した。これを受けて、中国国内世論が非難を強めた。一方、一部の中国人ネットユーザーは海外ソーシャルメディアを通じて、外相の発言が民族主義を利用したプロパガンダ宣伝だと批判した。