天安門事件から29年、「学生運動を利用した鄧のクーデター」=趙紫陽元秘書

「1989年6月4日、天安門広場で起きた民主化運動に対する武力鎮圧は、趙紫陽氏の失脚を狙った鄧小平の陰謀だった」こう話したのは趙紫陽・中国共産党中央委員会元総書記の秘書だった鮑彤氏(86)。

同年、党内改革派とされる胡耀邦元党総書記の死去をきっかけに、中国各地で大学生らによる民主化を求める動きが一気に高まった。6月4日、鄧小平らは学生デモを「暴動」と決めつけ、北京の天安門広場に集まった学生や市民らに対して武力で弾圧した。最近解禁されたイギリスの機密情報によると、1万人以上の学生・市民が死亡したという。

4日に29周年を迎える「六四天安門事件」、毛沢東の秘書だった李鋭氏の娘、李南央氏は5月23日、米紙ニューヨークタイムズへの寄稿記事で、鮑氏との対談内容を載せた。

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