IAEAは迅速な検証可能、北朝鮮巡り核合意至れば=事務局長

[ウィーン 4日 ロイター] – 国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長は4日、北朝鮮との間で至ったいかなる核合意についても迅速な検証が可能との認識を示した。

米朝首脳会談はシンガポールで12日に開催され、北朝鮮の非核化について話し合う予定となっている。

天野事務局長は記者会見で、首脳会談の当事国からIAEAに依頼があることを示唆されているかとの問いに対し「誰からも『われわれが合意に達したら、検証作業をお願いする』といった依頼は伝えられていない」と回答。「しかし、われわれは利害関係国と連絡を取っており、多くのやり取りを行っている。こうしたやり取りを通じ、検証作業を行える機関があるとしたら、それはIAEAであることは非常に明白だ」と述べた。

その上で事務局長は、IAEAの理事会が正式に決定すれば、すぐに査察官を派遣できると説明。「われわれは直前の通告でも数カ月ではなく数週間以内に活動を再開できる」とした。

IAEAの査察官は2009年に北朝鮮から追放された。

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