米朝会談、ペリー元米国防長官は「非核化プロセス開始」などに注目

[ジュネーブ 11日 ロイター] – クリントン米政権下で北朝鮮との核交渉に挑んだビル・ペリー元国防長官が11日、シンガポールで12日に開催される米朝首脳会談の成功を見極めるため、3つのシグナルに注目すると語った。ペリー氏はロイターに対し、まずはトランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が初対面で意気投合できるか見極めるとした。

「両首脳が怒りに満ちて会談を後にすることも想定できる。和やかに会談を終えるかが注目される」と述べた。

2つ目の注目点は「朝鮮半島の非核化に向け何らかの原則合意に達する」こととし、さらに「非核化に向けた実際のプロセス開始に向けた初めの一歩について合意する」ことが最後の注目点とした。

実際、非核化に向けたテクニカル面での詳細は両首脳にとって極めて複雑な内容となることから、ペリー氏は「まずは大枠の概念で着手し、後に詳細を詰めるという方策は悪い考えではない」とし、「完全な非核化につながるプロセス開始に向け合意に持ち込めれば、快挙と言える」と述べた。

またトランプ大統領が、金氏と顔を合わせてから初めの1分で合意できるかどうか分かると話していることについては、「トランプ大統領が正しいことを望む」と述べた。

*写真を追加します。

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