米朝首脳会談まもなく開始、「真のディール」なるか

[シンガポール 12日 ロイター] – 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長とトランプ米大統領による歴史的な米朝首脳会談がシンガポールで12日午前9時(日本時間午前10時)ごろ始まる。

現地にいるトランプ米大統領は12日朝、米朝の実務者協議について「うまくいっている」とツイッターに投稿。さらに「過去の合意とは異なる真のディールがまとまるかどうか、間もなく判明する」とツイートした。

トランプ大統領が首脳会談の見通しに楽観的である一方、ポンペオ国務長官は慎重な姿勢を崩していない。長官は、金委員長が非核化に真剣かどうかを見極めると語った。

記者向けの事前説明では、米朝首脳会談は「これまでの両国の関係を変え、平和と繁栄をもたらすかつてない機会」となり得るとの見方を示した。しかし、今回の首脳会談で事態が急速に進展する可能性は低いとした上で、会談は「その後に続く大変な作業」の枠組みを設定する場となると発言。さらに、北朝鮮に完全で検証可能かつ不可逆的な核放棄を求める姿勢をあらためて示した。

長官は、北朝鮮への制裁について、核放棄が行われるまでは継続する方針を表明。「外交が正しい方向に進まない場合、制裁措置は追加される」とし、「北朝鮮がわれわれに約束した非核化の意思が本物であることを示してほしい」と語った。

米ホワイトハウスは11日、米朝間の協議が「想定よりも速いペースで」進んでいるとし、トランプ大統領は12日の米朝首脳会談を終えた後、同日夜にシンガポールを出国する見通しだと発表した。当初は翌13日に出国する予定だった。

関係筋によると、金委員長は12日午後にシンガポールを離れる予定。

*内容を追加します。

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