レアアース「国産」目指して 日本海底6000M、無人潜水機の開発着手

世界第6位の海域面積を管理する海洋国家・日本。近海には、希少土(レアアース)1600万トンが眠っている。政府はこの夏、自律型の無人潜水機で水深6000メートルの深海底を調査できる技術の開発に着手するという。輸入に頼ってきた、レアアースの「国産」化を目指す。

日本は資源に乏しく、エネルギー・資源の多くを輸入に頼っており、産業構造を支えるには脆弱(ぜいじゃく)だと問題が指摘されてきた。JOGMEC(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)によると、中国は世界のレアアース埋蔵量では4割に上り、長らくその生産量は世界の90%を占めてきた。

中国国営メディアによると、2017年上半期に内モンゴル自治区から輸出されたレアアースの量は5029.9トンで、そのうち約半分は日本へ輸出されたという。

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中国籍の船舶は継続的に、日本の主権として国連海洋法条約が定める排他的経済水域(EEZ)に、日本に許可なく侵入し、希少資源を採取している。最近、日本の最南端島で世界需要の数百年分のレアアース泥が発見された。中国は、学術的にも同地域の希少類に言及し、優先権(先取権)を狙っているとみられる。