投資委活用で中国への重要技術の流出防止可能=米大統領

[ワシントン 26日 ロイター] – トランプ米大統領は26日、米国の重要技術は対米外国投資委員会(CFIUS)の審査を活用して中国から守ることができるとの見方を示した上で、究極的な対応策をなお策定中だと強調した。ホワイトハウスで記者団に語った。

トランプ氏は「われわれは世界で最も偉大な科学者と頭脳を有しており、これらを守らなければならないし、今まさに守ろうとしている。CFIUSを通じてそれは可能であり、そのための多くの取り組みを進めている」と説明した。

CFIUSの権限強化については関連法案が連邦議会上院を通過し、現在下院で審議されている段階。そのほか同法案には、新興技術分野で外国企業による米企業買収で知的財産が国外に流出するのを商務省が制限する新たな仕組みの導入も盛り込まれている。

米政府内では国内技術の流出規制を巡り、25日に2人の高官が異なる意見を表明。ナバロ通商製造政策局長が中国に絞って対策を講じるべきと述べたのに対して、ムニューシン財務長官は「米国の技術を盗もうとする全ての国」を対象にする考えを打ち出していた。

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