絶滅危惧種パンゴリン、香港税関で7トン押収 アフリカから中国行き

香港の税関は20日、アフリカ発中国広東省着の輸送コンテナに入っていた、7トン以上の絶滅危惧種のうろこをもっている哺乳類パンゴリン(和名センザンコウ)を押収したと発表した。香港税関によると、中国漢方の材料になるこのパンゴリンの市場価格は、355万香港ドル(約5000万円)相当。7.1キロに及ぶ押収量は、この20年内で2番目だという。

税関職員が「青衣輸送(音訳)」から運ばれた「プラスチック原料880袋」と虚偽申請の内容のコンテナ内には、絶滅危惧種のパンゴリンのうろこ286袋を発見した。

有隣目のパンゴリンは、中国の漢方の材料として知られる。医薬品の信ぴょう性が低い中国は、漢方の人気も根強い。粉末にして飲まれるパンゴリンのうろこは万能薬と信じられ、リウマチ、血流促進、皮膚疾患、心疾患、さらにはガンにも効果があるといわれる。ほかにも、女性が飲むと母乳が良く出るようになる、男性がパンゴリンの血を飲んだり肉を食べたりすると精力がつくなどの効能が、人づてに伝えられている。

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