ロシア、中間選挙や20年大統領選の介入画策か 米当局が警戒

[ワシントン 2日 ロイター] – トランプ米大統領の側近らは2日、ロシアが今秋の中間選挙に加え、2020年の大統領選への介入を企てているとの認識を示した。

コーツ国家情報長官やボルトン大統領補佐官ら国家安全保障チームはホワイトハウスで記者会見に臨み、両選挙の公正性保護に注力していると強調した。

連邦捜査局(FBI)のレイ長官やニールセン国土安全保障長官、ナカソネ国家安全保障局(NSA)局長も、他国とともにロシアの責任を指摘した。

コーツ長官は「中間選挙、および2020年の大統領選に対する脅威について情報機関は引き続き懸念している」とし、「中間選挙へのロシアによる関与については、米国の分断化と弱体化をもくろむロシアによるメッセージキャンペーンが引き続き蔓延している」と述べた。

米当局者らによると、投票中止や違法な選挙資金提供、投票インフラに対するサイバー攻撃、議員を狙ったコンピューター侵入などを含むという。

レイ長官は、FBIが選挙介入を巡り捜査に着手したと明らかにした。

コーツ長官はこのほか「ロシアが候補者や政府当局者などから情報を盗もうとした形跡があることも把握している」とも指摘。ただ米国の選挙に介入しようとしている国はロシアだけではないとの認識も示した。

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