英紙フィナンシャルタイムズによると、過去1年間中国当局は国際テロ組織タリバンの幹部と複数回接触した。写真は、今年6月内戦に苦しむアフガニスタンの一部の国民が停戦と平和交渉を呼び掛けるデモ進行を行った(WAKIL KOHSAR/AFP/Getty Images)

中国当局、タリバンと頻繁に接触=英紙

英メディアはこのほど、中国当局がアフガニスタンの国際テロ組織タリバンの幹部と頻繁に接触し、中国国内に招いたこともあると報道した。専門家は、中国当局が国際テロ組織と独裁政権をバックアップしていることをあらためて浮き彫りにしたと指摘した

英紙フィナンシャルタイムズ(FT)が今月6日の記事で、過去1年間、中国政府担当者が複数回、タリバンのメンバーと接触し、アフガニスタン情勢で主導権を握ろうとしていると報じた。

中国当局とタリバンとの協議に関わった情報筋によると、中国側が積極的にタリバンとコンタクトを取ろうとしている。当局がムスリムに寛大であるとアピールするために、タリバンの上層幹部をモスク(礼拝施設)などへの見学を案内し、ハラールフードに招待した。

欧米メディアは過去も、中国当局がタリバンに接近したと報じたことがある。

英BBC放送中国語電子版やロイター通信の2016年の報道によると、同年7月18日から22日にかけて、中国当局の招へいを受けたタリバンの代表団が中国訪問した。シェール・モハンマド・アッバス・スタネクザイ(Sher Mohammad Abbas Stanekzai)・タリバン在カタール政治事務所所長が代表団の長を務めた。

米ボイス・オフ・アメリカの当時の報道によれば、中国政府系メディアはタリバン代表団の訪中を報道せず、外交部(外務省)も明言を避けた。

日本の公安調査庁によると、国連安保理「アルカイダ」および「タリバン」制裁委員会は2001年2月、スタネクザイ氏を制裁対象に指定した。

「世界の独裁政権とテロリズムの後ろ盾は中国当局であることは明白だ。今、当局は国際テロ組織と結託しようとしている」。在カナダ中国人ジャーナリストの盛雪氏が、米中国語メディア「新唐人テレビ」に対して語った。

盛氏は、中国当局が国際テロ組織に接近する目的について、「国際テロ組織を利用して、自由・民主主義の国をけん制するためだ」と分析した。なかでも、「タリバンカード」を通じて、米中貿易戦で、トランプ米政権を抑える狙いがあるとみられる。

欧米メディアは7月末、トランプ政権の高官がアフガニスタン情勢をめぐって、カタールでタリバン側関係者と会談したと相次いで報道した。米側が同国の平和プロセスに関してタリバンと直接交渉する見通しだという。

一方、中国当局は、北朝鮮から、カンボジアのクメール・ルージュ、シリアのアサド政権、タリバンなど人権を甚だしく侵害している政権を支持してきた。

盛氏は、現在の中国共産党政権は、テロリズム、ファシズムと共産主義を集結した最も凶悪なテロ組織に発展したと非難した。

(翻訳編集・張哲)

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