習近平氏、初訪朝を見送り なぜ栗戦書氏を派遣したのか
中国共産党中央対外連絡部は4日、9月9日に開催される北朝鮮建国70周年記念式典に党内序列3位で全国人民代表大会常務委員長(国会議長に相当)の栗戦書政治局常務委員を派遣すると発表した。習近平氏は2012年、党トップに就任後、初となる訪朝を見送った。背景には、北朝鮮の核問題や通商問題などで、中国に批判を強めるトランプ米政権への配慮があるとみられる。
トランプ大統領は、進まない北朝鮮の非核化プロセスに苛立ちを見せた。8月29日、大統領のツイッター・アカウントで、ホワイトハウス声明を掲載した。声明では、「北朝鮮は米中貿易摩擦が原因で中国から大きな圧力を受けている」「同時に、中国が資金や燃料や肥料など、北朝鮮に多大な援助を行っていることもわれわれは把握している」と示された。
また同声明では、「大統領が望むなら、(米軍が)韓国、日本との軍事演習を直ちに再開することも可能だ。その場合には、規模が過去最大になるだろう」とし、中国と北朝鮮をけん制した。
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