ロシア、ソ連崩壊後で最大規模の軍事演習を極東で開始 中国も参加

[モスクワ 11日 ロイター] – ロシアは11日、ソ連崩壊後で最大規模となる軍事演習「ボストーク(東方)2018」を中国国境付近で開始した。期間は来週17日までで、総勢30万人の兵士を動員し、中国軍との合同演習も行う。

中国軍とロシア軍は過去にも合同演習を行っているが、今回ほど大きな規模ではなかった。

今回の演習は、両国軍の緊密な結びつきを示すとともに、ロシアが人口の少ない極東地域を防衛する能力と用意があることを中国側に暗示するものでもある。

西側諸国とロシアとの緊張が高まる中で実施される演習には、北大西洋条約機構(NATO)のほか、アジア太平洋地域に大規模な軍隊を駐留させる米国も注目している。

ロシア国防省は11日、戦車や装甲車、戦艦の一団が移動する様子や戦闘用ヘリコプター、戦闘機の離陸を映した画像を公開した。

演習の主な目的は、ロシア軍部隊の長距離移動能力、歩兵部隊と海軍の連携、指揮系統の確認という。

一部の専門家は今回の軍事演習を、ロシアと中国の双方と関係を悪化させている米政府に対するメッセージとみている。

元ロシア軍幹部でカーネギー・モスクワ・センター所長のドミトリー・トレーニン氏は、今回の演習を通じ、ロシアは米国を敵、中国を同盟国と想定するメッセージを送っていると指摘。中国については、米国からの圧力がロシアとの軍事協力をさらに深めさせているというシグナルを送っているとの見方を示した。

マティス米国防長官はワシントンで、ロシアと中国が将来的に軍事同盟を結ぶことを懸念しているかと記者に問われると、「両国は国益を理由に行動している。長期的にみてロシアと中国が連携するとは考えにくい」と述べた。

ロシアのプーチン大統領は今週、ショイグ国防相と共に演習を視察する予定。

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