ベネズエラ大統領、中国訪問へ 新規融資協議か

[カラカス 12日 ロイター] – ベネズエラのマドゥロ大統領は中国を訪問する。国内経済が深刻な危機に直面するなか、新たな融資について協議するためとみられている。

大統領は12日に空港で「大きな期待を抱いて出発する。数日以内に大きな達成とともに戻る」と語った。国営テレビが報じた。

中国は約10年にわたり、ベネズエラに500億ドル以上の融資をする代わりに同国から石油供給を受けていた。この取引により中国は国内経済が急成長する中でエネルギー供給を確保するとともに、中南米の代表的な反米政権を支援することもできた。

ただ、3年近く前に原油価格の下落と生産の落ち込みを受けて経済危機に陥ったベネズエラが中国に返済条件の変更を求めてから、中国からの資金は中断した。

一方、ベネズエラ財務省は今年7月、産油量を増やすため、中国の国家開発銀行から2億5000万ドルの出資を受けると発表した。

ベネズエラは以前、中国から石油産業向けに50億ドルの融資を受けたと発表。ただ、まだ全額は受け取っていない。

中国からの融資状況に詳しい国内のコンサルタントは12日、新たな石油事業向けに50億ドルの新規融資を受けることで中国と合意に近いと指摘。ただ中国は、通貨の大幅切り下げや為替制度の柔軟化など、一連の経済改革をマドゥロ大統領が発表することを待っていると明らかにした。

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