24日から訪米、日米欧貿易相会合でWTO改革など議論=世耕経産相

[東京 21日 ロイター] – 世耕弘成経済産業相は21日の閣議後会見で、24日から29日まで米国とスペインを訪問するとの外遊日程を正式発表した。ニューヨークで日米欧貿易担当相会合に参加し「第三国による市場歪曲や世界貿易機関(WTO)改革会合などについて議論する」という。このほか、ワシントンで米議会関係者と貿易・投資・エネルギー・インフラなどで意見交換、マドリードで日EU(欧州連合)経済連携協定(EPA)を含む貿易・投資促進や再生エネルギー政策について議論するという。

<首相の地方票獲得、「外遊などで時間制限あるなかいい数字」>

北海道胆振東部地震による大規模停電を受けた検証委員会の初会合が21日予定されており、10月中をめどに一定の取りまとめを行い、11月の冬の電力需給対策に反映する。

地震で停止した苫東厚真火力発電所については2号機の復旧工事が予定より前倒しで進んでおり、当面の電力需給バランスは心配ない状況が実現しつつあるという。

20日の自民党総裁選について、地方票で安倍晋三首相と石破茂元幹事長が接戦となった点について「首相は外遊や災害対応で運動量が制限されるなかでいい数字が取れた」と評価した。世耕氏の地元である和歌山県での首相得票率が「山口県に次いで高い得票率を得ることができた」と胸を張った。

(竹本能文)

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