トルドー首相「カナダは手ごわい交渉相手」、トランプ氏に反論

[オタワ 27日 ロイター] – 北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を巡る米・カナダの2国間協議に関連し、カナダのトルドー首相は27日、カナダは「タフネゴシエーター(手ごわい交渉相手)」であるため、米国は厄介さを感じているとの見方を示した。

トランプ米大統領は前日、カナダ側の交渉団に不満を持っており、トルドー首相からの個別会談要請を拒否したと語った。

トルドー首相は記者団に対し「米国は厄介さを感じている。なぜならカナダはタフネゴシエーターだからだ」とした上で、「公正な条件で合意できる可能性は依然かなりある。カナダにとって悪い条件なら調印はしない」と語った。会談要請を拒否したとのトランプ氏の発言についてはコメントしなかった。

米国はカナダに対し、NAFTA新協定の合意期限を今月30日に設定している。

複数の関係筋は匿名を条件に、カナダにとって両国間の意見の相違を埋める努力を続け、トランプ政権からの圧力を無視する以外に選択肢はないと指摘した。

カナダ政府の事情に詳しい関係筋は「プランA、B、C、そしてDもNAFTAだ。協議についてトランプ氏チームの言うこと全てを政府が聞いていたら、われわれは何も成し遂げられないだろう」と述べた。

別のカナダ筋は、米国との追加協議を近く行う計画はないとした。

トルドー首相に近い筋は、トランプ大統領がカナダの自動車に関税を課す可能性は十分にあるとみている。

カナダ野党・保守党のアンドリュー・シーア党首は27日、自動車関税リスクに言及した上で、議員らに対し「カナダ国民は(協議について)ますます神経質になっている」と述べた。

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