中国当局、「千人計画」の情報削除を指示か 逮捕者続出で
中国当局が主導する海外のハイレベル人材をリクルートするプログラム「千人計画」。米中貿易摩擦勃発後、「技術窃盗のためのプログラム」との見かたが強くなった。最近、数人の在米中国人技術者が米連邦捜査局(FBI)に逮捕され、同計画は「入獄計画」と揶揄(やゆ)されている。中国教育部(文部科学省に相当)はこのほど、一部の大学に対して、同計画の情報を削除するよう指示したとの情報がある。
「千人計画」の対象は、海外の企業と大学に勤務する研究者、技術者、知的財産と技術保護担当の幹部。中国人専門家向けと外国人専門家向けのプログラムがある。2008年12月の実施開始から現在まで、すでに8千人の専門家を募った。
今年6月21日、米国防省は米下院軍事委員会の公聴会で、同プログラムの目的は米国の知的財産を獲得することにあると警告した。
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